space×drama2016の感想を様々な視点で載せていきます 。300文字以上の感想を各劇団が書いていきます。皆様もコメント欄に是非お書き下さい!


by spacedrama
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

<   2012年 09月 ( 24 )   > この月の画像一覧

感動     ☆☆☆
笑い     ☆☆
汗      ☆☆☆
オリジナリティ ☆☆☆☆
愛      ☆☆☆☆☆

Micro To Macro[残響アナザーヘブン]観劇。

Micro To Macroさんを初めて観劇したのがヘブンシリーズの第一弾で、
偶然にも観劇した三本が今回を最終章とするシリーズ三本となった。
三本全ての背後に作・演出である石井さんの「姿」が色濃く見えて、
何故に此処までに人への愛情に彩られるのか、
不思議に感じるほどに作品は優しい。
全ての人物、全ての出来事に裁きはなく、
でも作品を終えてみると実はそれがとても残酷でもある事に気付く。
「愛」とつくものは必ず「死」に行き着くが、
石井さんの作品は実は鋭い両刃であり、
どちら側に立つかで斬れ方が変わるのだと思う。
星は5に満たない分は全て「愛」に加算して下さい。

次の作品も楽しみにしております。

May 金哲義
[PR]
by spacedrama | 2012-09-20 14:40 | s×d2012 | Comments(0)
更新が大変遅くなってしまいました。申し 訳ないです。

Micro to Macroさんの『残響アナ ザー・ヘブン』を観ました。 劇団壱劇屋の西分です。

初観劇のミクマクさん。 劇中に生演奏が取り入れられているという ことは事前にお聞きしていたので、劇場に 入ってまずドラムセットを見つけて おーっ!となりました。

楽器もバンドもまったく詳しくない私です が、目の前で演奏している姿を目の当たり にすると、一気に引き込まれました。 劇場中に響き渡る重低音が身体にビリビリ 来て、これが音楽の力か、と。

とにかくもう、めちゃめちゃかっこよかっ たです。 その真ん中でマイクに向かっているテル子 さんは、輝いて見えました。

ソラシドが過去に介入して行く中で、きっ とドレ美の考えたサプライズに選ばれるの はソラシドで、ソラシドのためにドレ美は 歌うんだろうなぁとうっすら思っていて、 最後ソラシドがスポットライトに照らされ た瞬間、わかっていたはずなのに涙が溢れ ました。 どうしようもなくほっとしました。

ともすれば悲しい切ないで終わってしまう 話だけど、それらを全部包み込む愛があっ て、一観客として救われる思いでした。 愛は世界を救うんですね。きっと。

テル子さんの優しい温かいお人柄を、随所 に感じることができるお芝居でした。

一つ心残りがあるとすれば、劇中歌のCD を買いそびれてしまったこと。 日頃音楽を聞く習慣も無いし、もう何年も CDを買ったことすら無いのですが、CD を買って家に帰ってもう一度聞きたいと珍 しく思いました。まぁ、買いそびれてし まったんですけど……。

次回公演を楽しみにしています。 素敵な舞台をありがとうございました。

感動☆☆☆☆
笑い☆
汗☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆
愛☆☆☆☆☆

劇団壱劇屋 西分 綾香
[PR]
by spacedrama | 2012-09-18 13:28 | s×d2012 | Comments(0)
壱劇屋の大熊です。
ものすごぉく遅くなりましたが、micro to macro「残響アナザーヘヴン」の感想です。

感動☆☆☆
笑い☆
汗☆☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆
愛☆☆☆☆☆

ミクマクさんは初めて見ました。
音楽(バンド)と演劇の融合。
どのような融合具合かと楽しみにしておりましたが直球でした。
バンドの話でした。
シュール好きの僕はもっとへんてこな融合を想像していたのですが、そういうことですね。
そして上記のカテゴリにもある「愛」というものは溢れかえってました。
ほんま、総合プロデューサー?でヒロインまで演じていた(これはもの凄い労力がかかっていると思われます)石井さんの人柄を知っている僕は余計に愛を感じてやみませんでした。
出演者の皆さまもきっと石井さんの影響下で愛に溢れていたことでしょう。
ただ僕はソラシドには共感できませんでした。
あんなやつが友達だったら「いや君なぁ・・・」と小言たれまくってると思います。
なんだったら「いつまでウジウジしとんねん!」と怒鳴りつけてやりたくなりました。
僕はパンパンの客席の最前端っこ桟敷、スピーカー前という場所で見てましたので、重低音が直で当たり、
ソラシドのウジウジを間近で感じ、もう精神が超不安定になりました。
でもやっぱり最後、みんなが一つの舞台に集合した時は、何故かホッとしてしまい、音楽の力を吸収させられるのでした。
スペドラ2012最後の作品、大変おいしゅうございました。
[PR]
by spacedrama | 2012-09-17 01:41 | s×d2012 | Comments(0)

残響アナザーヘブン感想

劇想からまわりえっちゃんの森山と申します。残響アナザーヘブンの感想を書きます。

感動 ☆☆
笑い ☆
汗  ☆
オリジナリティ ☆☆☆
愛 ☆☆☆☆☆

前年のチャンピオンという事とバンドの生演奏をしていると聞いて楽しみにしていました。はやり舞台は演奏から始まります。おーきたきた!と思いました。しかしなぜでしょう。しょっぱなから僕には全然ぐぐっと来ませんでした。席の位置が音の跳ね返りが悪いのかなあと思ったのですが、迫力がなく、あれー?と思っているうちに物語が進み乗り遅れてしまいました。バンドの事はよくわからりませんが、気持ちやエネルギーが足りてないよう思い残念でした。役者に関しても身体性が低く、みていて気持ちよくはなかったです。ダンスをするならもっと訓練が必要かと思います。
しかし、舞台をしっかり見てみれば、作演出のテル子さんのイメージが具現化しています。きっとそれがとても上手で思い描いていたものと誤差なく表現されているんだろうなと感心しました。頭をそのままのぞいているようなそれって素敵です。女性の方らしいメルヘンな世界観。汚れない想い。きっと共感してくれるお客さんは大勢いると思います。スタイルも劇団としてほぼ完成形とも思ったのでこのままレッツゴーですね。
[PR]
by spacedrama | 2012-09-07 02:55 | s×d2012 | Comments(0)
spase×drama2012の感想を一気に載せさせて頂いた。
Micro To Macroの舞台監督でありながら、本作の感想を述べるのも、如何なものかと思いもするが、ご指名により掲載させて頂くことにする。

昨年のクロージングトークで、次回作はラブストーリーを書くと宣言した石井さんが、初めて描いた本格的なラブストーリーなのだが、その宣言を覚えている者は少ない。
石井作品に描かれているのは、どんな逆境にあろうと常に前向きに生きようとする人の姿であり、同じような経験を持つ人たちに勇気を与え、傷付いた心を癒やし、前向きになって欲しいと願う気持ちが常に込められている。
幼なじみの少年と姉弟、3人の成長の物語を主軸に、母子家庭の母娘とヤクザの恋物語を複線に、同一テーマで描かれた2本の物語が一つの点で交錯し、突然の悲劇が生まれ、やがて亡き者の思いを引き継ぎ、再生の物語へと繋がる。
思いを伝えることの大切さ、言語で思いを伝えることの難しさ、言葉に頼らずとも歌や音楽や絵を介して、思いは伝わり心に響くことを、見事に作品で描けている。
現時点におけるMicro To Macroの最高傑作と言える良作であった。

舞台監督 ツカモトオサム
[PR]
by spacedrama | 2012-09-06 09:28 | s×d2012 | Comments(0)

『SF』感想

タイトルの『SF』は「サイエンス・フィクション」でもあるが、科学的な雰囲気の微塵もない「すごく不思議」な物語が展開する。
一応、宇宙人も登場するが、言うなればこれは「すっとこどっこいファンタジー」だ。
月曜劇団を一言で形容するのに、「スットコドッコイ」ほど最適な言葉はない。
「スットコドッコイ」ながら、それなりに良い話だったり、けっこう深い内容だったり、ちょっとしんみりしたりするのが、月曜劇団の持ち味だろう。
今回も見事なスットコドッコイ振りで、バカバカしくて素晴らしい。
いつもよりストレートなのは、西川氏得意のヘッポコメタフィクションを今回は使ってないからで、本質的に変わりはない。
作者がこの夏にやりたくて出来なかったことを劇中に盛り込んで、芝居で夏を楽しむ趣向が凝らされている。
山間の田舎まで避暑にだって行くし、キモダメシもやるし、スイカ割りもする。
花火や流し素麺も、ホントにやってしまう。
恋愛もするし、告白や失恋もする。
盛り沢山の群像劇だ。
楽しいことや幸せなことがいっぱいあって、最後に少しだけしんみりとしたお別れがある。
正しくはお別れではなく旅立ちである。
楽しいひと時を共に過ごした仲間が、この場所から出発する。
夏の思い出を散りばめ、「最高のフィナーレ」で飾る「さよならファンタジー」であった。

舞台監督 ツカモトオサム
[PR]
by spacedrama | 2012-09-06 09:15 | s×d2012 | Comments(0)

『回想電車999』感想

台詞をパフォーマンス内に融合させ、見事に全編パフォーマンスによる演劇として構成されている。
1時間50分の長尺は、この演出法には長過ぎるだろう。
途中で観客がパフォーマンスを見慣れてしまうし、アイデアの良し悪しやパフォーマンスの難易度にバラつきが露呈し、総合的に見ると完成度が高いとは言い難くなる。
本作では、言葉遊びを多用し、銀河鉄道999から想起した回送列車を元に、回送電車で回想を巡り、人の意識の階層を下って行く物語として進行する。
敵か味方か、その回想を破壊して無に帰そうと現われた、謎の破戒僧(ハカイソウ)との戦いが終盤に描かれる。
この破戒僧の存在が他の登場人物に比べて現実味がなく、中途半端なのが惜しい。
銀河鉄道999のメインキャスト、鉄郎、メーテル、車掌の3人が登場するならば、その最大の敵は終着駅に居城するプロメシュームでなければならない。
意識の最下層に住みプロメシュームは、メーテルの母親であり、植物人間となり医療機械によって機械人間のように生かされる妻を、鉄郎自らが終着駅でその生への執着を断ち切り、終着させる物語にすべきであろう。
ミステリィ作品として構成しても十分面白い。
だが、それを敢えてパフォーマンス主体で見せるなら、枝葉や伏線のない、シンプルでストレートな作品にした方が伝わりやすいであろう。

舞台監督 ツカモトオサム
[PR]
by spacedrama | 2012-09-06 09:07 | s×d2012 | Comments(0)
本作は映画「アルマゲドン」のストーリーラインをそのままにリスペクトしたスペクタクル虚編である。
巨編ではなく、虚編なところが重要だ。
いや、重要と言うほどでもない。
アルマゲドンそのままでも、典型的なハリウッド映画の感動駄作なのだが、飛来する隕石がドラゴンであったり、宇宙に向かう飛行士がペットショップ店員や農業者であったりと、勧善懲悪を度が過ぎるほどのバカバカしさと大真面目の境目で見せてしまう。
こんな作品に騙されてはいけないが、騙されるのも悪くない。
超人予備校のパンフレットには必ず仕掛けがあって、今回はドラゴンの首がジャバラになっており、役者紹介が載っていて、それが伸びるのだ。
その最高に良いところは「のりしろ」の部分で、首の裏に貼られたジャバラが、表面に透けて見えるのだが、うっすらと「のりしろ」と「首」と印刷された文字が窺える。
もちろん反対側には「胴」と書かれていて、かなりどうでも良い部分にこだわりを感じたので、ここで紹介しておく。
パンフレットのジャバラが1mくらいあって、宇宙船の飛行ルートが双六かボードゲーム式に描かれていたら、間違いなく最高のパンフレットだった。

舞台監督 ツカモトオサム
[PR]
by spacedrama | 2012-09-06 08:53 | s×d2012 | Comments(0)

『赤い男の青い春』感想

ウルトラマンの脚本家である金城哲夫や佐々木守が真に描かんとした、自然界における人間の傲慢さや人間のコミュニケーション不全の問題を森山氏が見事に汲み取り、一大エンターテインメント舞台作品として再構成している。
そのシニカルな視線は、ウルトラマン本編の作品群を見ても感じ取れる筈だ。
前半のエピソードは面白いが些か長いので、もっと掻い摘んでも良い。
本質は後半の地球編にあるのだから。
後半はウルトラマンTVシリーズをモチーフに、怒涛のようなハイスピードで展開する。
赤堀くんの変身シーンが鳥肌が立つほど良い。
赤堀くんを演じる河村祐未の魅力をフルに活かし切れる役どころであろう。
この物語は単純明快で、好きな女の子に花束を渡す、これだけの話である。
それにウルトラマンを絡めて、悠久の時を超え壮大な宇宙を巡る2時間の大作に膨らませている。
この作品もまた、イジメを含めたコミュニケーション不全の問題が描かれる。
子供たちの夢見た優しさに溢れる「柔らかい宇宙」を作るために、彼らはやがて正反対の方法を選び、方法は違えどそれぞれに「柔らかい宇宙」を作ろうとする。
衝突し、いがみ合い、やがて和解し、融合する。
薄れゆく愛は、可憐な恋へとなり実を結ぶのだ。
古き良き昭和の名作を、平成の手法で再生させた良作である。

舞台監督 ツカモトオサム
[PR]
by spacedrama | 2012-09-06 08:45 | s×d2012 | Comments(0)
本作に登場するのは現実ではない虚構に依存する者たちの姿で、虚構に投影するしか自分を見いだせない若者たちである。
自己完結したその者たちは、それぞれが自己満足する完全体としてのキューブであり、相互のコミュニケーションは為されない。
コミュニケーション不全の物語である。
心の壁を崩して、外に飛び出した主人公だが、外の世界にある筈のコミュニケーションは、既にそこにも無かったのだ。
雑踏の中、うずくまった主人公に、初めて触れ合う現実の女性は、単なるバイト仲間ではあるけれど、ついに彼は虚構から脱却し現実への入口を発見したのかも知れない。
悪くないラストシーンだ。
この作品が鈴木氏にとって、大作の合間の骨休めとは思えないし、テーマ的に幼いとも思わない。
人の進化の行き着く先はどこなのだろう。
現在が時間の流れの最先端ならば、間違いなく今が進化の最先端でもあるのだ。
その現実を描こうとして、結果的に本作に行き着いたと考えるのが妥当ではなかろうか。
作品の方向性がコミュニケーション不全に向かい過ぎていて、人の進化を描く物語が希薄になってしまっている。
実は虚構依存やコミュニケーション不全も、進化の過程の一プロセスにしか過ぎず、人類が近い将来に更なる進化を遂げるならば、人はこの先どこに向かうのであろうか。
それもまた、近い将来に舞台作品として描かれる日が訪れるに違いない。

舞台監督 ツカモトオサム
[PR]
by spacedrama | 2012-09-06 08:42 | s×d2012 | Comments(0)