space×drama2016の感想を様々な視点で載せていきます 。300文字以上の感想を各劇団が書いていきます。皆様もコメント欄に是非お書き下さい!


by spacedrama
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しろう@照明の観劇(いやさむしろカン劇)感想文
カン劇Cockpit「HUMAN BEING」

 先ず驚いたのが。作品の題材が「エレファント・マン」と、今時の若い芝居人にしては随分とストイックな選択をするものだなあと云う事。
 パンフレットに、演出の松本大志郎氏のエレファント・マンに対する思い入れが書かれていて面白かった。(パンフレットの演出あいさつと云うと、どうも中身の無いものが多いよなあと常から思っていたので尚更興味深かった。)

 さぞ産みの苦しみがあったろうと思うのだが。こうして完成した上演作品だけ観ると、「ああ、こんなにも演劇向きな題材だったのかこの話は」と思わせられた。
 劇団オリジナルの戯曲だと、良くも悪くもその劇団でしか演じられない作品が多いが。このホンは、他劇団でも、いっそ演劇部とかでも使える戯曲だよなあ、と、ちょうどこのSpace×Dramaを分断する形で開催されたHPF(Highschool Play Festival)を思い返しながら考えた。


 まず客席に着いて眺むる舞台は、いわゆるイントレという奴だろうか、工事現場の足場を組んだ立体のある舞台。構造物を色々な角度からじんわりと照らす照明が美しい。
 その舞台を、色々な人達が主人公の元へ去来する。何気なくも役者達は大変だろうと思うが、この空間の移り変わりの速度が丁度良い。


 物語は、主人公「エレファントマン」ジョセフの半生を描き、その一生に賛辞を送る形で、彼の人生ごと幕を閉じる。

 良い意味で、もやもやしたものが残らない。
 このSpace×Dramaラインナップに、この作品があって良かったなあと思った。
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by spacedrama | 2009-10-02 02:00 | s×d2009 | Comments(0)
しろう@照明の観劇感想文
妄想プロデュース「約、1800光年の走り屋」

 妄想プロデュースと云うと、勢いのある劇団だとは聞いていたのだけども。実の所今まで公演を観たことがなかったので、今回の機会を楽しみにしていた。


 三部作のうちの二作目、と云うことで。一作目を観ていないこの身ではあるものの、そこは別に気にせず、入場時に手渡された「前回のあらすじ」らしきハンドアウトに目を通す。
 結局のところ、前作を観ていた所で、ストーリーやくすぐりがいちいち噛み合っていくと云う訳でもなさそうだ。一作目を観た人が脳裏に抱いてやって来るのは、細かいストーリーではなくて作品世界の雰囲気なのだろう。
 三作を全部観たら、その底に繋がるテーマも感じられるのだろうけども。今日はただこの二作目を、独立した一本の芝居として観るのみである。



 客席について舞台を眺めてみると、高い! 高低のある舞台を組んであるのだけども、舞台奥の台が高く、しも手の舞台美術などは照明バトンまで絡んでいるじゃないか。
 この公演の舞台監督、堀田誠氏(CQ)から「仕込みが大変だ」とは聞いていたが。成る程、さもありなん。
 あまつさえそのしも手奥の美術は、役者の常駐位置になっていることが開演後判明。芝居の終盤ではぱっかりと開くギミックつきだ。何とも面白い。


 開演直後、役者達が中央奥の出はけ口からどどっと舞台になだれ込んできて、奇態に動きながら群唱する。こう云う、いかにも小劇場然とした外連味のある演出は大好きだ。

 よく動く役者というのは、観ていて小気味良い。主人公が大方ずっと走っている(タイトルの通りだ)のも、好きだ。

 どういう物語だったか、と人に問われても、うまく説明出来ない感じなのではあるが。
 不気味さと激しさ、強さと儚さがぎゅう詰めになった、良い演劇を観たなあと云う満足感を持って、劇場を後にしました。


 三作目も、観たいですね。
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by spacedrama | 2009-10-02 01:50 | s×d2009 | Comments(0)