space×drama2016の感想を様々な視点で載せていきます 。300文字以上の感想を各劇団が書いていきます。皆様もコメント欄に是非お書き下さい!


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『この町で、僕はバスを降りた』(努力クラブ/九鬼)

 努力クラブの九鬼そねみです。がっかりアバターさん『この町で、僕はバスを降りた』観劇させていただきました。

 がっかりアバターさんを拝見するのは初めてで、とにかく下ネタが多いという前情報があり、それなりに覚悟をして臨みましたが、今回に関しては少なかったですね。主人公の母親の脳みそを主人公の友人のようかいが啜っているというシーンから始まり、このエピソードが主人公とようかいにとって一番悲劇的なシーンなんだろうな、と思いながら観始めます。起承転結の転が物語の最初に差し込まれ、転→起→承→…と続いていくところは、アバンタイトルという感じがしたので、それがアニメ的だと評される理由のひとつでしょうか。
 アバンで示されたエピソードからいろんなことを予想していきます。周りに馴染めていないであろう主人公と謎のようかいとの邂逅、ゆっくりと理解を深めあう二人、主人公の愛する家族とその母親、そしてアバンの事件。一緒にはいられない種族なんだということがその事件が起こってやっとわかるのでしょう。母親の脳みそは二度と元に戻らないでしょうし、主人公は母親を壊してしまったようかいへの怒りに苛まれつつも、本能のままに脳みそを啜ってしまったようかいのことを考え、人間社会からドロップアウト、二人で暮らせる場所を求めて彷徨う…。
 でも思ったより登場人物の皆が皆狂っていて、特にお母さんがもともと頭のおかしい人だったので、こんなんだったら脳みそ啜られても構わないじゃない、なんなら啜られてからのほうがマトモに機能してるじゃない、という印象でした。どんどん裏切っていってほしいので、アバンからの予想が裏切られたこと自体はいい気分でしたが、アバンの衝撃を削いでしまうのはもったいないような気もしました。

もっとパワー系の芝居を想像していたがゆえに、予想のつくことはいいんだよ、と言わんばかりに、すっとぼけ、至極ローにたしなめていく、会話の応酬に好感を覚えました。
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by spacedrama | 2015-06-22 00:00 | s×d2015 | Comments(0)