space×drama2016の感想を様々な視点で載せていきます 。300文字以上の感想を各劇団が書いていきます。皆様もコメント欄に是非お書き下さい!


by spacedrama

がっかりアバター『この町で、僕はバスを降りた』感想(努力クラブ佐々木)

 舞台が回るということだったり、舞台左右のやたら大きな高台の上に人がいたり、天井からカニが降りてきたり、やたらキラキラした照明効果だったり、いきなり音楽がかかって人が歌って踊るシーンだったり、そういう舞台の要素がどれも突飛な印象で毎回びっくりさせられるのですが、そのどの要素についても「この作品には絶対にこれが必要なんだ!」という必然性が感じられて、そのどれもが全力投球で、観ながらとても清々しい気持ちがしました。そのそれぞれの要素の使われ方が優れていたかどうかは僕には判断がつきませんが、「とにかく舞台を回したいんだ!」「天井からカニが降りてきてほしいんだ!」という作り手のすごく純粋で衝動的な欲求が感じられて、いっしょにそれを面白がって実行しようとする役者さん・スタッフさんの大量のエネルギーが舞台に乗っていて、それが気持ちよかったんだろうと思います。
 また、公演パンフレットに配役や役名といっしょにそれぞれの登場人物の「失われると分かっているもの」が書かれているのですが、僕はこの芝居を観ながら、チームがひとつになって相当なエネルギー量を費やして作り上げたであろうこの芝居が、千秋楽が終わったら全部失われてしまうことを考えました。
 とても清々しくて刹那的な芝居でした。
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by spacedrama | 2015-06-22 00:33 | s×d2015 | Comments(0)