「あくまのとなり。」感想。匿名劇壇の福谷。
2014年 05月 30日
がっかりアバター感想
面白かったです。
脚本、演出、演技、全面的に○だと思いました。脚本はちょっとあれか。
動物が現実世界に侵食してくるあたりで、ちょっと地盤が揺らぎ過ぎて見方が難しくなると思いました。基本的に動物たちはこの世に存在しない生き物なので、彼らは幻覚とか夢とかそういうものになると思うんですけど、それが舞台上にいて大丈夫な理屈の作り方はうまいと思いました。レイプ寸前の精神状態や、クスリとか、「そういうものが実際的に見えてしまっている」というシチュエーション作りはうまくいってると思いました。
が、それが現実に影響を与えるんですけど、与え方として、事実として「ライオンに父親が食われる」というのは、幻覚の域を超えてますよね。ここが演劇の一歩踏み出しというか、創作の真骨頂なんですけど、そこの説得力がたぶん、今回はまだちょっと甘いかもなという印象を受けました。「牛を食べる」シーンは、とても説得力がありました。牛が実際的に存在しようがしまいが、そんなの関係ねえという勢いがありました。
たぶん、次は演出力で全部うまくいくと思います。
マイクを使ったモノローグ演出はとても良かったです。自分の気持ちをモノローグとして、過去形の文体を現在進行形の口調で話すのはとても効果的だと思いました。真似したいと思ったので、オープニングのクソみたいな段ボール美術が天空に消えるやつと、マイク演出はいつか真似しようと思います。ちゃんとマルシーは付けます。
今後の期待も何もないです。やっぱり才能っていうのは間違いなくあって、がっかりアバターには才能のある人間が沢山いると思ったので、才能もないくせにうだうだやってるやつらを一掃してくれると思います。期待ではなく、未来予知です。
匿名劇壇 福谷圭祐
面白かったです。
脚本、演出、演技、全面的に○だと思いました。脚本はちょっとあれか。
動物が現実世界に侵食してくるあたりで、ちょっと地盤が揺らぎ過ぎて見方が難しくなると思いました。基本的に動物たちはこの世に存在しない生き物なので、彼らは幻覚とか夢とかそういうものになると思うんですけど、それが舞台上にいて大丈夫な理屈の作り方はうまいと思いました。レイプ寸前の精神状態や、クスリとか、「そういうものが実際的に見えてしまっている」というシチュエーション作りはうまくいってると思いました。
が、それが現実に影響を与えるんですけど、与え方として、事実として「ライオンに父親が食われる」というのは、幻覚の域を超えてますよね。ここが演劇の一歩踏み出しというか、創作の真骨頂なんですけど、そこの説得力がたぶん、今回はまだちょっと甘いかもなという印象を受けました。「牛を食べる」シーンは、とても説得力がありました。牛が実際的に存在しようがしまいが、そんなの関係ねえという勢いがありました。
たぶん、次は演出力で全部うまくいくと思います。
マイクを使ったモノローグ演出はとても良かったです。自分の気持ちをモノローグとして、過去形の文体を現在進行形の口調で話すのはとても効果的だと思いました。真似したいと思ったので、オープニングのクソみたいな段ボール美術が天空に消えるやつと、マイク演出はいつか真似しようと思います。ちゃんとマルシーは付けます。
今後の期待も何もないです。やっぱり才能っていうのは間違いなくあって、がっかりアバターには才能のある人間が沢山いると思ったので、才能もないくせにうだうだやってるやつらを一掃してくれると思います。期待ではなく、未来予知です。
匿名劇壇 福谷圭祐
by spacedrama
| 2014-05-30 13:48
| s×d2014