がっかりアバター「あくまのとなり。」感想 劇団太陽族 岩崎正裕
2014年 05月 20日
見終わって直後の感想。じっくりした時間だったな…。
幕開きの、動物の国のスピード感があっての実感。それがフェイント攻撃であったことを後半30分に痛感。
それにしても音楽の使い方が適材適所で小気味いい。昭和のオヤジ心をくすぐってくれます。
ラストシーンで生かされてしまうのぞみと泣きじゃくるケンジを見ながら、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」が脳裡に。死ねない恋人同士こそが、現代では悲劇か。ヒューマニズムを感じてしまった。
それが作り手側の意図でないとしても、その甘やかさを救いとしたい。新宗教の仮面と、破綻する家族と、夢想と純愛と、汚物まみれの世界と。それら混沌の手触りは確かに。
技術云々はどうでもいい。洗練とは付き合わない潔さ。ぐいぐい踏み込まれたことがうれしい。
劇団太陽族代表
岩崎正裕
幕開きの、動物の国のスピード感があっての実感。それがフェイント攻撃であったことを後半30分に痛感。
それにしても音楽の使い方が適材適所で小気味いい。昭和のオヤジ心をくすぐってくれます。
ラストシーンで生かされてしまうのぞみと泣きじゃくるケンジを見ながら、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」が脳裡に。死ねない恋人同士こそが、現代では悲劇か。ヒューマニズムを感じてしまった。
それが作り手側の意図でないとしても、その甘やかさを救いとしたい。新宗教の仮面と、破綻する家族と、夢想と純愛と、汚物まみれの世界と。それら混沌の手触りは確かに。
技術云々はどうでもいい。洗練とは付き合わない潔さ。ぐいぐい踏み込まれたことがうれしい。
劇団太陽族代表
岩崎正裕
by spacedrama
| 2014-05-20 00:50
| s×d2014