space×drama2016の感想を様々な視点で載せていきます 。300文字以上の感想を各劇団が書いていきます。皆様もコメント欄に是非お書き下さい!


by spacedrama
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

劇団大阪新撰組「タカラバコ」感想 劇団太陽族 岩崎正裕

その昔、扇町ミュージアムスクエアで大阪新撰組を見た。
多分、天安門事件に題材を取った作品だったと記憶している。もう20年以上前か。
だから間違いかもしれない。でも、記憶は作られもするからそれでいい。

今日見た芝居は、そのときの芝居と空気感が似ていた。
美しいだけじゃ終わらないぞという決意が。
もちろん作・演出も違うのにその決意は繋がっているように思えた。これが劇団が継続する証じゃないだろうか。

ゴミ廃棄場らしき施設に収容されてしまった疑似家族は、3.11以降の日本を映して揺れ動く。もうこの国は破綻してしまっている近未来。この設定が絵空事に思えないのは、私たちがそのリアルを既に抱えているから。
権力の狡猾さは描かれない。管理人たちもそこそこ良い人。だから怖いと私は思った。このドラマの背景に、どれほどの弱者切り捨てが行われたか。しかもじっくりと。恐らくそれはもう始まっている。この日本で。この大阪で。

けれど、この作品は善良なる意志に収斂して2時間の幕を閉じた。その選択肢としての語り口を私は肯定したい気分でもある。現代のリアルはあまりに悲惨だから。
若い書き手を得て、尚続く大阪新撰組の航海に、私は拍手を送った。

劇団太陽族代表
岩崎正裕
[PR]
Commented by spacedrama at 2014-05-21 11:43
岩崎様、劇団大阪新撰組の南陽子です。
本番前のお忙しい中、ご来場頂き、誠にありがとうございました。そしてご入場頂く際にお待たせしてしまい申し訳ございませんでした。
…岩崎さんの言葉、本当に嬉しく思います。私は、長く続いている劇団に役者としてではなく作演として入ったので、正直何度も悩みましたし、今作品ではそれが一番のプレッシャーでした。
だからこそ、今回頂いた感想で、私はこれからも劇団大阪新撰組の劇団員として、みんなと一緒に突き進んでも良いんやなぁと思えました。本当に、ありがとうございます。
韓様のコメントにも書いてしまいましたが、太陽族さんの公演、今からとても楽しみです!どうぞ皆様、ご自愛下さい。
by spacedrama | 2014-05-12 01:11 | s×d2014 | Comments(1)