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space×drama2016の感想を様々な視点で載せていきます 。300文字以上の感想を各劇団が書いていきます。皆様もコメント欄に是非お書き下さい!


by spacedrama
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劇団てんてこまい「結局、犬のほうが先に死ぬ」観劇(斬撃☆ニトロ/chihiro)



どうも、斬撃ニトロchihiroです。

見てきましたよ。
先ず、おもしろかった。
うちの劇団より役者がうまい。
本の力もある。

特筆すべき点は、演出家が映像出身の方だということ。

お芝居を中心に見ている人間からするとその味の違いがとても興味深く感じられました。
誰かも書いておられましたが、お芝居の演出としてのノウハウや経験は少ないようですが、感性だけで作り上げたものなんだなと。

観劇後に林くんと話す機会があったので、インタビュー的な報告になるんですが
役者のちからに任せた部分、演出家として手を加えた部分があると。
これはシーンによって色濃くわかりやすく出ています。

舞台装置。吊り者がスクリーンの役目を果たし、映像が流れる。
これは映像脳で作られたものでしょう。
しかしラストシーンにつれてストーリーが展開し、葬式シーンのセットへと意味合いを変える。
もちろん、カンのいい人には一足先に伝わったかもしれないが、
献花の白。葬式特有の色使いの白黒になっていたんだろうなと。

そこが読めたとしても、嫌な気分にはならず素直に受け取れたんですね。

ストーリーは別の方が書いておられましたので省きますが、確かによくある話。だと思われる内容だったんです。
でも、作り手による提示の方法によって、見る者によって、受けとり方が変わる
のが芝居・映像作品です。

作り手にそんな意図がなくても見るものは「何か」を求め、無意識にストーリーを脳内で再構築するものなので林くんには純粋培養のまま作品を世に届け続けて欲しいと思います。
by spacedrama | 2014-05-08 17:14 | s×d2014