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space×drama2016の感想を様々な視点で載せていきます 。300文字以上の感想を各劇団が書いていきます。皆様もコメント欄に是非お書き下さい!


by spacedrama
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東京ペンギン「天王寺:10王子」見ました。(かのうとおっさん 嘉納みなこ)

東京から参戦されたとのことで、まずはホーム外での公演、お疲れ様でした!皆さんおそらく二十代前半とは言え、大変だったろうなと思います。

私はそんなに舞台を見るほうではありませんで、なんといいますか、これは~のメタファーであるとか、コレは~を逆手にとっての表現であるとか、従来の表現を覆した~だとか、ちょっと専門的なことはわからないので、もしそういうものを表現されていたのだとしたら、私はまったく理解しておりません。もしそういうもののオンパレードであったなら、非常に的外れな感想であるかと思います。どうかご容赦ください。

お話自体は、土着ファンタジーな感じで大変わかりやすかったのではないかと思いました。
一人10役というのも、わかりやすく演じわけがされてたと思いますし、他の女優陣も、なんというかキャラがわかりやすかったと思います。
役者さんたちも、全員知らない方たちでしたが、なじみがある印象の方々ばっかりだったと思います。

途中でピストルが出てきたり、「私の存在意義は何?」とか、母と息子の禁断のあれとか、わかりやすい要素がいっぱい出てきていました。

お話自体は、派手ではあったのですが・・・。ただ、舞台全体を見渡したときになんとなく地味な印象が先行してたのです。

舞台美術は、シンプルな四角の舞台と、その周りにサテンの赤紫の布が四本天井から床まで走っており、それぞれを照明が下から照らしていました。なんとなくサティーとかにありそうな美術です。

衣装は、就活の格好とか、結婚式の二次会に出席してそうな格好とかでした。まあ、地味な格好だなあと思いました。

役者さんも、そんな危険な感じではなく、おそらくいい人達なんやろうなあ、と思いました。(実際のところは知りませんけど!)

音響も、一般的なかっこいい曲ばっかり、かかっていたような気がします。照明も割と地味な感じでした。

まあ好みの問題もあると思いますが、概ね舞台上は地味だったんです。しかしお話だけが派手だったんです。

同じ台本で、美術も衣装も「おお!」と人目を釘づけにするもので、役者さんもものすごく危険な魅力に満ちた人々であったなら、おそらくもっと印象が違っただろうな、と思うんです。

作・演出の目指すものがあの派手なお話にあったのであれば、エコな舞台にするべきではないと思いますし、もっと違うことをやりたかったのであれば、ちょっと私にはその意図は伝わってこなかったなあ・・・。

作演出の目指すものを今はまだ作る技量が多方面になかったのかもしれませんし、(そういうものはいまだ私にもありませんが)、まだペンギンの皆さんは全然若いし、これからの舞台を期待しています!
by spacedrama | 2013-06-06 18:27 | s×d2013