「彼女に鎌を下ろすとき。」を拝見しました
2011年 08月 12日
Micro To Macro様より依頼を頂きblogを書かせてもらいます、ステージタイガーの虎本剛と申します。激団しろっとそん様の「彼女に鎌を下ろすとき。」を観劇させていただきました。
男性恐怖症で演劇サークルで奮闘するエリと、この世に悔いを残して死んでしまった少女ミオを中心に、その友人や死神が奮闘する青春物語でした。
それぞれの登場人物の造詣が細かく掘り下げられており、また演じる役者の個性も光り非常に楽しくアップライトに観る事が出来ました。
しかし、それは同時に作品の焦点が絞りきられていない、非常にどのキャラもどのシーンも平均的に仕上げられている印象にも繫がりました。
エリがDVの過去を持っていると判明した所。
僕としてはここが一番の物語の底にある部分だと感じてしまいました。
しかし、それ以降にも色んな人物の物語が絡みすぎる。
ラスト、鎌を下ろしてからのエピローグが長過ぎる。
もったいないと思いました。
音響、照明も、どのシーンも同程度のテンション、効果にしか感じられず、もっとシーンを彩る方法は無かったのだろうか。
もっともっと勇気を持って「捨てる」力があれば、物語に一本大きな筋が出来たのではないかと思います。
この作品は「誰が」「何を」する話だったのか。
演出は「誰の」「何を」魅せたかったのか。
しかしながら、この劇団には「未来」があると感じました。
劇団員だけのキャスティング。
このメンバーでの配役は次回も間違いなく観る事ができます。
観客は成長を見届ける事が出来ます。
僕も見届けたいと感じます。
うたい文句が「若干20歳の〜」と言われていますが、この劇団の、この作演出の売りは「若さ」などでは無いと思います。そこにもっと立ち向かうべきです。
個人的には死神役の ぼんてんべすさんに惹かれました。
脱力と称して、フニャフニャとした身体の持ち主が多い若手俳優陣の中で、太く強く止まれる力を持っている女優だと思いました。
センターに立つべき存在だと思いました。
ステージタイガー
虎本剛
男性恐怖症で演劇サークルで奮闘するエリと、この世に悔いを残して死んでしまった少女ミオを中心に、その友人や死神が奮闘する青春物語でした。
それぞれの登場人物の造詣が細かく掘り下げられており、また演じる役者の個性も光り非常に楽しくアップライトに観る事が出来ました。
しかし、それは同時に作品の焦点が絞りきられていない、非常にどのキャラもどのシーンも平均的に仕上げられている印象にも繫がりました。
エリがDVの過去を持っていると判明した所。
僕としてはここが一番の物語の底にある部分だと感じてしまいました。
しかし、それ以降にも色んな人物の物語が絡みすぎる。
ラスト、鎌を下ろしてからのエピローグが長過ぎる。
もったいないと思いました。
音響、照明も、どのシーンも同程度のテンション、効果にしか感じられず、もっとシーンを彩る方法は無かったのだろうか。
もっともっと勇気を持って「捨てる」力があれば、物語に一本大きな筋が出来たのではないかと思います。
この作品は「誰が」「何を」する話だったのか。
演出は「誰の」「何を」魅せたかったのか。
しかしながら、この劇団には「未来」があると感じました。
劇団員だけのキャスティング。
このメンバーでの配役は次回も間違いなく観る事ができます。
観客は成長を見届ける事が出来ます。
僕も見届けたいと感じます。
うたい文句が「若干20歳の〜」と言われていますが、この劇団の、この作演出の売りは「若さ」などでは無いと思います。そこにもっと立ち向かうべきです。
個人的には死神役の ぼんてんべすさんに惹かれました。
脱力と称して、フニャフニャとした身体の持ち主が多い若手俳優陣の中で、太く強く止まれる力を持っている女優だと思いました。
センターに立つべき存在だと思いました。
ステージタイガー
虎本剛
by spacedrama
| 2011-08-12 20:31
| s×d2011