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space×drama2016の感想を様々な視点で載せていきます 。300文字以上の感想を各劇団が書いていきます。皆様もコメント欄に是非お書き下さい!


by spacedrama
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「カミシメル」を拝見させていただきました。

Micro To Macro様より依頼を頂き劇評を書かせていただきます、ステージタイガーの虎本剛と申します。
コレクトエリットさんの「カミシメル」を拝見させていただきました。

中央に螺旋状に伸びるオブジェがあり、夢の中のような浮遊感のある台詞と身体の表現。あと羊のような(と僕には見えました)衣装。
それを囲む3方向の舞台と、それを時ににらむ俳優陣。

正直に書かせていただきます。
よくわかりませんでした。
本当にごめんなさい。
劇評書けない、ただの感想の駄文になります。
謝りたい気持ちです。
ストーリーも言っている事も存分に分かりました。
けど、これを面白いと感じる感性が僕には足りないのかもしれません、舞台上に対する興味がほぼ持てなかったのです。
だから、この作品のどこに何を感じればいいのか分からなかったんです。
作演出家ならびに劇団員の皆さんはとても真面目な方だと思います。
一度皆さんに直接じっくりと作品について聞いてみたいです。
美しいとか、素敵とか、そんな事は思えなかった。
ほんまに、全然わからん。
衣装から糸がほつれとるな、とか。
男優達の身体、ゆるいな、とか思いながら。
ぼーっと観てしまいました。ごめんなさい。
劇評書ける程切り込んで何かを捉える事が出来なかったのです。
例えるなら僕みたいなゴツゴツのプロレスファンが神聖なる武道の試合観に来たみたいな。
あれ、ジャーマンでないの? 声だしちゃダメなの? この人たち強いの? どこで試合決着付いたの?
そんな感じでした。

ただこの作品とともにすごした時間は嫌いじゃないですよ。
なんか、俳優達は色々この作品に寄り添いながら個々に考えていたんだろうなあというのがわかったから。
お互いの考えた表現を観ながら創作する、楽しい稽古場だったんだろうな。
『作品』を創っている稽古場だったんだろうな。
手ぬぐいももらえたし。

意図的に明るくされた客席は対面する客からも、おそらく舞台上の俳優からも見えていた事でしょう。
その日僕の向かいには多くの演劇人ならびに劇評家•演劇ヘビーユーザーの方が見えました。
必然的にお互いのリアクションを監視し合いながらの観劇になりました。
それとなく緊張感を持った顔をして『演劇を観る』演技をしている自分がそこにいました。
作品よりも自分が他人にどう観られているかが気になっていました。
自分の事が少し嫌いになりました。

ステージタイガー
虎本剛
by spacedrama | 2011-08-09 06:40 | s×d2011