満月動物園『ツキカゲノモリ』を観て・・・
2009年 08月 10日
どうも、福村実緒子です。
大変遅くなってしまいましたが、満月動物園さんの劇評を書かせていただきます。
今回は、個人的都合のため、『ツキカゲノモリ』しか観劇できませんでした。
すみません。
ちなみに満月動物園さんは、はじめましての劇団さん。
観る前から、どんなのかな~?なんて、わくわくしてました。
『ツキカゲノモリ』
会場に入ってびっくり!!
目の前には異様な光景が。
照明バトンが降りているではないか。はて?
しかも、セットは真っ白。
これから、何が始まるんだろう?なんて期待を膨らませてくれました。
また、前説がとっても良くて、リラックスしていい状態で芝居に入ることができました。
もう入りから、心をグッと掴まれましたよ。
あらすじは、もうみなさんが書いてらっしゃいますが、
一応簡単に。
観覧車事故で、恋人を亡くした主人公。
彼は落下する観覧車の中で死神に助けを求めた。
そして、亡くなった彼女は死神になり、彼を傍で見守り続ける・・・。
という感じのお話。
事故のあと、彼の前に二人の女性が現れる。
友人と幼馴染。
この二人がまったく逆のタイプ。
こーゆー場合、どちらかに感情移入しがちになるのだが、
どちらも共感できたり、魅力的な女性のため、いい感じの三角関係ができあがっていたような気がする。
初日に観たため、いくつか気になる点はあったが、楽日までには調整できていたのではないかと思う。
特に音響。
所々、台詞が聞き取りづらい音量であったり、
カットアウトのタイミングが気になった。
セットが真っ白であったと書いたが、衣装も白で統一されており、その芝居の世界感をつくり上げていた。
しかし、その印象が強かったため、黒の衣装に着替えるタイミングが気になりもした。
あれはラストのシーンのためだと解釈したのだが、着替えの時間の都合だろうか、
一部の人間が早すぎる気がした。
結婚のシーンとかは、黒じゃないほうがいいのでは??
でも、そのままラストにもっていくから難しいのだが。
また、ラスト前の主人公の悲しみを乗り越え、幼馴染との結婚・その後を表現するシーンが、
説明ばかりになりすぎたのも気になった。
いっきに早送りで観ている感じがして、違和感を覚えた。
私だけかもしれないが。
ストーリーとしては、ラストの展開を予想できるものであったが、
そこはガッカリするのではなく、安定した感動を与えてくれた。
その背景には、死神役と主人公の演技の力が大きかったと思う。
特に、死神役としずく役の使い分けが上手かった。
今回の芝居で、いいな!と感じたのは、懐中電灯と映像の使い方。
懐中電灯だけのシーンは正直、見えにくい時もあったが、
雰囲気が出たり、使い方が面白く、良かった。
また映像効果により、落下シーンは本当に落ちている感覚になったし、
月夜のシーンは神秘的で美しかった。
個人的には映像を駆使しすぎると、目障りだったりするときがあるなーと感じることが多いのだが、
丁度よく、いい役割を果たしていたと思う。
今回、特に気になった言葉があった。
「今」である。
未来や過去ではなく今が大切。
そうして、しずくは死神になることを選ぶ。
人間は、過去を振り返り、未来を期待し、未来のために生きようとする。
しかし、生きているのは今。
今を大切にしたいものだ。
一瞬一瞬、悔いが残らぬように・・・。
今回も素人のグダグダ文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。
大変遅くなってしまいましたが、満月動物園さんの劇評を書かせていただきます。
今回は、個人的都合のため、『ツキカゲノモリ』しか観劇できませんでした。
すみません。
ちなみに満月動物園さんは、はじめましての劇団さん。
観る前から、どんなのかな~?なんて、わくわくしてました。
『ツキカゲノモリ』
会場に入ってびっくり!!
目の前には異様な光景が。
照明バトンが降りているではないか。はて?
しかも、セットは真っ白。
これから、何が始まるんだろう?なんて期待を膨らませてくれました。
また、前説がとっても良くて、リラックスしていい状態で芝居に入ることができました。
もう入りから、心をグッと掴まれましたよ。
あらすじは、もうみなさんが書いてらっしゃいますが、
一応簡単に。
観覧車事故で、恋人を亡くした主人公。
彼は落下する観覧車の中で死神に助けを求めた。
そして、亡くなった彼女は死神になり、彼を傍で見守り続ける・・・。
という感じのお話。
事故のあと、彼の前に二人の女性が現れる。
友人と幼馴染。
この二人がまったく逆のタイプ。
こーゆー場合、どちらかに感情移入しがちになるのだが、
どちらも共感できたり、魅力的な女性のため、いい感じの三角関係ができあがっていたような気がする。
初日に観たため、いくつか気になる点はあったが、楽日までには調整できていたのではないかと思う。
特に音響。
所々、台詞が聞き取りづらい音量であったり、
カットアウトのタイミングが気になった。
セットが真っ白であったと書いたが、衣装も白で統一されており、その芝居の世界感をつくり上げていた。
しかし、その印象が強かったため、黒の衣装に着替えるタイミングが気になりもした。
あれはラストのシーンのためだと解釈したのだが、着替えの時間の都合だろうか、
一部の人間が早すぎる気がした。
結婚のシーンとかは、黒じゃないほうがいいのでは??
でも、そのままラストにもっていくから難しいのだが。
また、ラスト前の主人公の悲しみを乗り越え、幼馴染との結婚・その後を表現するシーンが、
説明ばかりになりすぎたのも気になった。
いっきに早送りで観ている感じがして、違和感を覚えた。
私だけかもしれないが。
ストーリーとしては、ラストの展開を予想できるものであったが、
そこはガッカリするのではなく、安定した感動を与えてくれた。
その背景には、死神役と主人公の演技の力が大きかったと思う。
特に、死神役としずく役の使い分けが上手かった。
今回の芝居で、いいな!と感じたのは、懐中電灯と映像の使い方。
懐中電灯だけのシーンは正直、見えにくい時もあったが、
雰囲気が出たり、使い方が面白く、良かった。
また映像効果により、落下シーンは本当に落ちている感覚になったし、
月夜のシーンは神秘的で美しかった。
個人的には映像を駆使しすぎると、目障りだったりするときがあるなーと感じることが多いのだが、
丁度よく、いい役割を果たしていたと思う。
今回、特に気になった言葉があった。
「今」である。
未来や過去ではなく今が大切。
そうして、しずくは死神になることを選ぶ。
人間は、過去を振り返り、未来を期待し、未来のために生きようとする。
しかし、生きているのは今。
今を大切にしたいものだ。
一瞬一瞬、悔いが残らぬように・・・。
今回も素人のグダグダ文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。
by spacedrama
| 2009-08-10 01:50
| s×d2009